COROSの新作、PACE PROが2024年秋発売となりました。前作、PACE3とはナンバリングでの進化でなく、PACE PROというモデルチェンジとも言える名称となりました。
PACE3からどんな進化をしたのでしょうか。スペック紹介だけでなく、実際に使用してみての感想も紹介します。また、PACE3を愛用する私目線でPACE3から乗り換えるべきかどうかも判断して行こうと思います。
COROSの2024新作PACE PROの購入を検討されている方の参考になりましたら幸いです。
Pace Proとは
PaceProはこれまでにない新しい商品名になります。Corosのスポーツウォッチといえば、『APEX』と『Pace』というシリーズがありました。
これまで、『Pace』は『初代』『2』『3』とナンバリングで進化してきましたが、今回は『Pro』という名称になっています。つまり正統進化ではなく、大幅に改革がされたモデルとなっているのではないでしょうか。
外観を見る限り、『2』『3』と比較しても、だいぶ印象が異なっていますね。
Pace Proの基本スペック
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Pace pro |
サイズ |
46 x 46 x 12.25mm |
重量 |
49g |
ディスプレイ |
AMOLED |
バッテリー (二周波オン) |
24 時間(常時点灯) |
メモリー |
32GB |
マップ |
○ |
スマホメディアのコントロール |
× |
音楽内蔵 |
○ |
ランニング時に必要な機能 |
GPS、光学式心拍計、加速度センサー |
価格 |
49,940円 |
特徴1:鮮明なディスプレイ
Pace Proのディスプレイは、AMOLEディスプレイが使われています。これは、鮮明で明るいディスプレイでここ最近のスマートウォッチはこの素材を使うことが多いですね。
ここ最近では、主流となっている技術のAMOLEDですが前作の『Pace3』では、採用されていませんでした。AMOLEDディスプレイは、視認性が上がるだけでなく、外観の高級感も増してくれます。
特徴2:メモリー
ウォッチ内蔵のメモリが32GBと、大容量のメモリとなっています。これにより、多くの音楽を内蔵できますね。また音楽だけでなく容量の大きなマップデータも内蔵させることができます。
特徴3:マップ
上記でも少し触れましたが、PACE PROでは、マップ機能が追加されました。これまでマップ機能は、『APEX』にのみ搭載されていた機能です。
APEXはトレイルやマウンテンランニング系での使用を想定されているモデルなので、必要に感じる方も多かったのではないでしょうか。そんな機能が今回、ロードでの使用が想定されるPACEシリーズでも採用となりました。マップ機能がロードランニングでどのように役に立ってくれるかは、後ほど記載したいと思います。
COROS PACE3とのスペック比較
これまでPACE3を使用されている方で、今作のウォッチに乗り換えるか悩む方も多いでしょう。そこで、PACE3とPACE PROのスペックを比較してみました。
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Pace pro |
pace3 |
サイズ |
46 x 46 x 12.25mm |
41.9 x 41.9 x 11.7mm |
重量 |
49g |
39g |
ディスプレイ |
AMOLED |
LCD |
バッテリー (二周波オン) |
24 時間(常時点灯) |
15時間 |
メモリー |
32GB |
4GB |
マップ |
○ |
× |
スマホメディアのコントロール |
× |
× |
音楽内蔵 |
○ |
○ |
ランニング時に必要な機能 |
GPS、光学式心拍計、加速度センサー |
GPS、光学式心拍計、加速度センサー |
価格 |
49,940円 |
33,000円 |
違い①ディスプレイ
Pace3とはディスプレイの素材が異なります。PACE3は、LCDという素材が使われていました。LCDは、数年前には定番のディスプレでしたが、最近では少なくなった印象です。
LCDからAMOLEDに変更されたことで、明るさ・鮮明さが増しました。写真でどこまで伝わるかはわかりませんが、視認性が格段と上がったのではないでしょうか?特に暗い環境では格段に視認性が上がります。
違い②サイズ
PACE3と比較して、PACE PROは約4mm大きくなっています。数値上では数ミリの差ですが、実際に着用すると大きな違いです。人によって着用感は変わりますが、腕の細い私にとっては若干大きく感じます。
違い③外観の高級感
ベゼルのデザイン性が増しているように感じます。同じブラック系のカラーリングなのですが、
高級感あるブラックとなっています。また、ベゼルの凹凸などデザイン性が増しており、ファッションとしての魅力は増しています。
スポーツウォッチにどこまでファッション性を求めるかは、価値観で異なりますが、PACE3に比較してファッションシーンでも馴染みやすくなったのではないでしょうか。
違い④マップ
これが一番大きな違いかと思います。PACE PROではマップをを表示することができます。マップの表示にはカロス公式で配布されているマップデータをウォッチに保存しておく必要があります。デフォルトで日本地図が入っていました。
ロードランナーにとっては、マップを使用するシーンはあまりないかもしれません。が、トレイルランナーにとっては便利な機能ですね。
COROSウォッチでは『ルート』という機能で事前に決めた走行ルートをCOROSウォッチに記憶させることができます。この機能を使えば、事前い決めたコースから離脱することなく目的地まで走ることができます。
このルート機能は、PACE3でも使用することができますが、PACE3ではこのようにマップデータは表示されません。PACE3ではGPS情報をもとに、あくまでコースから離脱したかどうかを判定するだけでした。
PACE PROではこのルート機能使用時に、マップを反映させることができます。マップが表示されることで安心感が増しますね。
COROS PACE PROを使用した良い点・悪い点
実際に使用してみて良かったこと悪かったことを紹介します。
良かった点①デザイン性
特徴でも紹介しました、PACE PROは高級感が増しています。私はスポーツウォッチを日常的に着用しています。スポーツウォッチはスポーツシーンではスポーティなデザインは合うのですが、ジャケットスタイルや私服と合わせる時にはやや浮いてしまう印象がありました。
ですが、今作PACEPROに関しては、高級感もましたこともあり、ファッション性は増したような感じがします。
良かった点②マップ
私は街ランのようなことをたまに行います。そんな時にルートを事前に決めておいてウォッチでルートを確認しながら走れるのは非常に楽に感じました。
また、初めて走るコースなどではこのマップ機能が便利なのではないかと思いました。というのも私は、この夏避暑地に行ってトレーニングをしていました。知らないコースを走るというのは非常に不安なものです。その不安をなくすために、スマホを携帯し都度スマホのマップを確認していました。
結果、あまりランに集中できなかった経験をしたので、そんな時にこの機能があれば便利だったなと感じました。
良かった点③充電が便利
PACE PROの充電方法についてです。PACE PROを充電する際は、こちらの専用のアダプターを使用します。
USB-typeC端子とPACE PROを繋ぐアダプターです。昨今の多くのガジェットは、USB-typeC端子で充電します。その同じケーブルをそのまま使用できるのは非常に便利に感じました。
悪かった点①サイズや重量
PACE PROも充分軽量で小さいデザインではあるのですが、GARMIM Forerunner 165や COROS PACE3 と比較してしまうとやや大きく重く感じました。
悪かった点②メディアコントロール機能がない
これはPACE3でも言えることなのですが、メディアコントロール機能がない点が少し残念でした。PACE PROでは音楽を楽しむことができますが、あくまでウォッチに保存された音楽のみです。
他ブランドのウォッチでは、スマホで再生しているメディアを操作する機能があり、そちらが便利に感じていました。そのメディアコントロール機能がない点は残念でした。
PACE3から乗り換えした方がいいの?
結論、私なら『乗り換えない』です。
というのも、PACE PROでの大きなアップデートは、『マップ』機能です。この機能を魅力に感じる方は乗り換えるのは良い判断でしょう。
しかし、この機能をあまり使わないという方にとっては、PACE 3との価格差(約16,000円)を考えるとやや高く感じます。
とはいえ、他ブランドのマップ機能を有するモデルと比較すると価格は安い方だと思います。他ブランドで言えば、マップ機能が使えるモデルの価格は6万円をこえてきます。その中ではローズナブルに高機能を利用できそうです。
ということで、今回はPACE PROに関して紹介してきました。少しでも参考になれば幸いです。